アルプス


甲子園球場の横にはパーラーアルプスという古臭いパーラーがありました。
昭和の喫茶店と言った感じで、朝10時頃から夕方6時までの営業。すなわちナイターの試合直前に営業が終わるという感じでした。
主なメニューは カレー・うどん・ピラフ・コーヒー・ジュース・ソーダなどがありました。私は昔はまったく入りませんでしたが、1995年頃から試合前に店内が空いている事に気づき、待ち合わせによく使用するようになりました。試合前にコーヒーを飲む常連でした。
土日のデーゲームの試合前ならそこそこ混んでいましたが、平日のナイター前は人気のカードの試合前でも客は10人ぐらいだったでしょうか。
2004年シーズン限りで営業を終えました。
今でも懐かしいパーラーアルプス。
2005年シーズン前のオープン戦の頃に開店したのがタイガースショップ・アルプスです。上の写真と比べていただくと建て替えたわけでなく、しかしながらまったく新しい綺麗なショップに生まれ変わりました。写真を撮影したのが2005年3月のオープン初日、店に入ろうと並ぶ人たちで大混雑でした。
タイガースショップアルプスが完成した時代の最大の変化。ピンクユニ・ピンクメガホンなど女性をターゲットにしたピンク色のグッズが生まれたことや、なりきりトラッキーのような今まで見られなかった女の子向けの商品が爆発的に売れました。
女性向の商品は女性が開発するように方針転換され、阪神タイガースの営業関係の女性スタッフ達が企画力が発揮したと言う話です。
なによりも「ピンク色を使いたい」と言った企画を これまで頭の固かった球団幹部がよく認めたものだと思いました。現在ではタイガースだけではなく、さまざまな球団がピンク色などのグッズを販売しています。
ピンクグッズに続き、2006年から手がけたのが YEKXBLK というブランドです。
こちらの方は元々の黄色と黒のデザインを中心としたブランドですが、浸透度は今ひとつで これからといった感じもします。
こちらのデザインのものよりも YBタイガースアイ のTシャツの方がよく見かける気もします。
若いファンや女性ファン向けもいいですが、私はオッサンとして もう少しオッサン向けのブランドも確立して欲しいし、阪神百貨店がバックにいれば可能だと思うのですけどね。タイガーススーツとかタイガースブレザーなんかもありますが、あまりコテコテされるとビジネスに使用できない。格好いいサラリーマン向けのブランド。これから期待します。 

2006年11月26日に甲子園球場改装工事開始にあわせてアルプスは閉店し解体されました。
2007年3月4日
タイガースショップ・アルプスは甲子園駅前に場所を変えて新たに建設されました。
オープニングセレモニーでは岡田監督も来店したほか、OB片岡篤史氏のトークショーも開催されました。

新たなブランドとして Tg・ff (ティグフォルテシモ)が設定されました。オフィスで街で着用できるおしゃれなタイガースブランドという設定だ。

2005年4月設定
2007年2月改訂
2007年5月改訂

げんまつWEBタイガース歴史研究室