阪神タクシー


1933年、阪神電鉄の自動車部門として発足した阪神乗合自動車はバス・タクシー・トラックの部門があった。1954年5月に不採算のトラック部門を切り離して阪神タクシー(株)と改称、その後1958年にバス部門を電鉄本社に移管してタクシー専業会社となったのが現在の阪神タクシー(株)だ。営業権は兵庫県の阪神地区で認可されている。
タクシー業はその免許と規制のため数社に分かれて展開することとなった。

1959年、別免許が必要な大阪にもタクシー部門を展開するために新阪神タクシー(株)を設立し、大阪地域にタクシーを展開した。
1962年には六甲山上の営業を行うため六甲越有馬鉄道との共同で六甲阪神タクシー(株)を設立したが、その後阪神電鉄の単独経営となり神戸市内に営業基盤を移して神戸阪神タクシー(株)となった。
同年、行政指導により同一会社での台数規制がある阪神間のタクシーを増車するため、鳴尾タクシーを設立。浜甲子園団地の流し運転を中心に営業を開始、同社は1975年に阪神タクシー(株)に合併した。
1964年、トラック業務拡大のために買収した山陽自動車運送(株)の子会社、山陽タクシーの株式を習得、1967年に大阪阪神タクシーに改称した。
1968年神戸阪神タクシーは高砂交通を買収。
2005年現在、阪神グループのタクシー会社は 阪神タクシー(270両)、新阪神タクシー(59両)、神戸阪神タクシー(55両)、大阪阪神タクシー(72両)、高砂交通(23両)の5社が存在する。

2005年2月1日、阪神タクシー社長に就任した元阪神タイガース常務取締役・竹田邦夫は、従業員のアイデアを下に阪神タクシーの新しいシンボルとしてTigersCab(タイガースキャブ)の運行を開始。初日は甲子園球場で発車式を行い、流しを中心に尼崎・西宮・御影などで運行を行っている。

ところで、それより以前の2003年、岡山の東和タクシー鰍ノタイガースタクシーが存在した。東和タクシーの社長は大の阪神ファンで、敷地内でタイガースショップ岡山を出展しているのだ。もちろん球団公認だった。

タイガースタクシー続き

制定:2005年12月15日 (写真撮影も2005年度)

参考文献:阪神電鉄株式会社

げんまつWEBタイガース歴史研究室