ちょっとだけ懐かしい2003年外野自由席

2003年  そう遠くない昔の話


2006年
甲子園球場から自由席がなくなりました。長年甲子園に通った自由席ファンにとって ひとつの時代が終わった気がします。なつかしの写真をアップしました。

昔は外野は全席自由だったと思います。ライト下段から徐々に指定席に変わっていきました。
2005年までレフト外野席には自由席が残っていました。
徐々に自由席がなくなっていった経緯はなんとなくわからないではないです。2001年までのレフト外野席、いつでも行きたい日に入れる当日券のためのスタンドでした。まず満員になることなんかなかった。それが朝から並ばなくては入れないスタンドに変わっていったのでした。
この写真はその転機となった2003年の夏。いまや懐かしい外野自由席当日券売り場に並ぶずらりと並んだ徹夜の列。一番後ろは駅前の高架の下まで伸びていました。「売り切れです」という看板を持った係員がいますが、実は長年甲子園に通っていて、こんな看板が出てきたのを見たのははじめて。

混乱と狂騒でしたね。

このような事態となり、その後 ナイターの試合であっても朝から自由席に並ぶのが当たり前になりました。いつでも気楽に購入できる自由席は姿を消した。
これは2003年頃のレフトスタンドの下の試合数時間前の風景です。
上の写真の入場後すぐですが、朝から並んで入っても試合まで数時間ありますので、人影があるわけではありません。

当日券を人数分購入し、席取りの人間だけが開門にあわせて入場していたので、実際スタンドにはそれほど多くの人数が開門直後に入場していたわけではありませんでした。

右側の柱のある部分は「レフスタダイナー」という売店に生まれ変わっていますが、この頃は何にもありませんでしたね。徹夜で並んだ人がダンボールをひいて寝ていました。
甲子園の外野スタンド下は涼しい。夏の暑い日には、スタンドでずっといることが耐えられず、ここで避難していました。快適でした。実際、開門早々から入場していてもこういう避難場所が沢山あったのですが、それも現在なくなりまして、2005年頃は入場してから待つのがつらかったな。

そうそう。
戦後すぐの頃には、個々の場所で若手選手達が寝ていたことがあるそうですよ。寮が出来るまでの頃は。
これも懐かしい一枚。レフトスタンドの広島の大応援団です。

何が懐かしいかといいますと、レフト下段のこの場所はホーム側の年間指定席に変わっています。

ビジター応援団はさらにレフト側の上段席へと移りました。

レフスタ下段にいた頃は広島ファンは必ず2ブロック確保して、ほぼ満席になりながらスクワット運動をしていたものです。 これを眼下に見るのが楽しかった。上段へと寄せられるに伴い、さすがの広島応援団も少し減った気がする。

相手の応援を見物するのも野球観戦の醍醐味。甲子園ファンとしてひそかにレフトビジター応援席には期待しています。またビジターの応援団が沢山集まってくれますよう。

どうせならレフト側に 対戦カード別に購入できる年間予約席があればいいのにね。
広島の試合だけ買える とか 中日の試合だけ買える とか。

甲子園の指定席化、これも時代の流れ。

2006年8月設定

げんまつWEBタイガース歴史研究室