西条・御建公園野球場


酒都・西条
旧山陽道、国道486号線の通称だが中世の山陽道は西条駅の北側にあった。JR西条駅すぐ北の地面から旧山陽道の遺跡が発掘されています。遺跡の場所はそもそも西条字御建(みたて)と言って御建神社があった場所だそうです。国府の建物だから御建。御建神社1910年に100mほど北の現在の地に移ったようです。
野球場は御建神社の外苑にあり、1924年に竣工しましたので阪神甲子園球場と同じ年です。ある意味有名な野球場で「日本一出そうな球場」と呼ばれています。神社の外苑にありますから周辺に墓石が大量にあります。

今見ればとてもプロ野球の公式戦を出来そうにない狭い野球場です。客席は公式では600席とかですので鳴尾浜球場並み。それでも広島市民球場が出来るまで本拠地球場の確保に苦しんだカープが1953〜1956年の間に8試合ここで主催試合をやっています。最も気になるのは1953年の試合で1試合に7本の本塁打が生まれています。

わが阪神タイガースはそのうち1試合
1956.4.26  タイガース6−0広島  勝 小山   敗 山田

東広島市の管理でアマチュア野球を中心に長く運営されてきた野球場ですが、東広島運動公園に東広島アクアスタジアムが出来たので、すでにその使命を全うしました。まもなく解体されるとの話です。

参考資料
野球場:ベースボール・マガジン社
セントラルリーググリーンブック2006

げんまつWEBタイガース歴史研究室