日本野球発祥の地らしいが


東京メトロの神保町で降りて階段を上がった所に学士会館がある。
旧帝国大学の出身者の集まりが社団法人学士会だ。。。ここは元々東京大学の前身である開成学校のあった場所だ。従って日本大学発祥の地と言われている。
学士会館は学士会の本部のようなもので、国立の7大学を卒業したもの以外には縁のない場所ですな。エリートの場所である。あまり興味がないが。。。

「日本で最初に野球が伝わったのがここである」、というのが明治6年説。通説であり確固たる根拠はない。
世の中には様々な説がある。明治4年に熊本に伝わったと言う説もある。開拓使仮学校(北大の前身)→開成学校(東大の前身)→東京英語学校の順に野球が広まったと言う説など様々な諸説がある。現在までどの説が正しいかを裏付ける資料は発掘されていないという事だけは忘れてはならない。
財団法人野球体育博物館が明治6年説を支持している。1872年アメリカ人教師ホーレス・ウィルソン氏が開成学校に赴任して野球を伝えたと碑には記載されている。あくまでも通説であり鈴木惣太郎さんなどは認めていなかった。2003年12月に記念碑が設立された。過去を知る人が次々失われる中で知らぬ世代に半ば強引に説を既成化するような感は否めない。ややうさんくさい。
ところで、この碑だが。
写真の様にボールを握る手がやけにリアルで気持ちが悪い。 (写真)
どうでしょうか?
よりにもよってなんでこんなナマナマしいんだよ。。。
さらにボールになにやら青いシミがたくさん見受けられるが。。。地図らしい。。。 地球儀なのか?
なにやらよくわからない物体だ。芸術は難しい。

とりあえず、この碑が出来てから東大説が一人歩きしだしたが
1.東大に野球を伝えたのがウィルソン 開拓使学校に伝えたのがベイツ 関東の大学にはここから広まって行った。
2.熊本洋学校に伝えたのがジェーンズ、これが年がはっきりしないが明治4年という説もあり、ここから同志社大学へ関西へと
伝わったとされる。
3.明治10年に留学から帰った平岡煕や木戸孝正らが持ち帰り鉄道省にチームを作った。
通常は東大だけに決めつけずに1〜3をあわせて野球伝来としている、「誰が伝えたか」はっきりしないし資料がない。

2006年11月

げんまつWEBタイガース歴史研究室