お姉さんとアルコール

マンモススタンドの最上段までさまざまな飲料を運び売り歩いてくれる売り子さん達がいる。下の道路を見ればわかるとおり、かなりの高さまで売り歩くのだから本当にすごい。
正直なところ、われわれオヤジファンは可愛い売り子さんからお酒を買うのが球場観戦のひとつの楽しみで、仲間内で可愛いお嬢さんに声をかけた事を自慢しあうのだ。
関西のアルバイト情報誌を見れば結構求人が出ていたりする。でも、基本賃金は1日1000円ぐらいで1個売れば20円とか30円とかで、結構きつい仕事みたいだ。が、逆に歩合制であるがゆえに我々酒飲みのエロオヤジ集団は、気に入れば何度も買ってくれるのでマークされることもしばしばある。
まあ、それでどうなってどうだというわけでもないが、チームジャビットをただ眺めているよりははるかに楽しいのだ。

 酒を買うのも楽しみだ
甲子園球場のビール、生ビールの販売のある中央スタンド以外は缶ビールの販売のみ。昔、缶ビールの缶を球場に投げ入れる馬鹿なファンが多数いたため、すべての酒類は紙コップに移して販売される。
甲子園の基本は地元に工場があったアサヒビール。1990年代になってから麒麟麦酒も参入したが、やはり主力はアサヒのスーパードライ500mL缶だ。神宮球場などではあらゆるメーカーのビールを置き、かつ瓶ビールまで売りにくるが、甲子園では昔も今もスーパードライだ。
1杯600円という値段は周辺の売店と比べても安くない。試合後半でも冷えたビールが飲めることと、いかに楽しくお姉さんから購入するかでビールの価値は決まる。
開門即入場の私の場合は、まず入場直後に外で購入したビールを飲み干す。アルプスでは開門後即販売に来るが、外野スタンドでは開門後40分は売り子が販売に来ないので注意が必要だ。(注:外野でも売店では開門直後から販売はある)

 泡がこんもりしたビールを飲む
ビールと熱燗、以前はこの2つだけだったが、2000年代に入ってカクテル酎ハイがデビューした。普通の缶酎ハイだが、森永ICEBOXのような巨峰味とグレープフルーツ味の2種類の味付きのかち割り氷を加えて風味豊かな感覚で味わえるのが人気の秘密だ。450円とビールより安い価格であることも魅力だ。
カレー・焼き鳥・酎ハイ と、甲子園3大グルメに数える人も少なくない他では味わえないおいしい酎ハイなのだ。
私の友人などはこの酎ハイにはまったクチで、以前は球場でコーラしか飲まなかったのに、最近は酎ハイを購入しているようだ。あたらしいアルコール層を開拓した画期的なドリンクだ。
かくいう私も、尿酸値が気になるために、スーパードライから酎ハイ派にかわってしまった。
とりあえずお酒は勝ち試合で楽しみたいものです。


*2008年カクテル酎ハイはなくなりました

 巨峰酎ハイをゴクゴク

制定 : 2005年
改訂 : 2008年

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げんまつWEBタイガース歴史研究室